「ちゃんと伝えたのに、わかってもらえない」「どうして変わってくれないんだろう」 そんな思いがよぎるとき、苦しさを生むのは“伝わらなさ”だけじゃなく、 「自分が相手を変えようとしていたかもしれない」という気づきかもしれません。 今回は、変わらない相手と向き合うときに自分に返ってきた問いを綴ります。
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変わってほしい。でも変えられない
誰かとの会話の中で、「伝わらないな」と感じることがあります。 そして気づくんです。 「あれ、私はこの人を変えようとしていなかっただろうか?」と。
私は基本的に、人は他人を変えられないと思っています。 でも、だからといって「何もしない」わけではありません。 私ができるのは、自分の思いや感情を“伝える”こと。
伝えることと、変えようとすることの違い
「こうしてほしい」「それはちょっと違うと思う」 そんなふうに伝えたとき、 それが“変えようとする意図”として相手に伝わってしまうことがあります。
すると、相手は構えてしまう。反発してくる。 「お説教された」「上から言われた」と受け取られてしまう。
そうじゃなくて、私はただ、 「私はこう思った」 「私にはこう感じられた」 そうやって、“自分の感情を持ったまま伝える”ことを、大切にしたいと思うようになりました。
教えない、コントロールしない、委ねる
相手の行動を変えるために伝えるのではなく、 自分の価値観や気持ちをシェアする。 あとは、それをどう受け取るかは相手の自由。
「教育」ではなく、「共有」。 「干渉」ではなく、「共感の余白」。 その境界線を守ることで、関係性に健やかさが生まれていく気がしています。
私が選んだ関わり方
私が今、大切にしているスタンスはこうです:
- 思いを押しつけない
- 自分の感情をそのまま伝える
- 相手に選ばせる
- そして、その先に関係が続くかどうかも、委ねる
これって、一見冷たいようでいて、実はすごくあたたかい関わり方なんだと最近思えるようになってきました。
今日の問い「私はこの人を変えたいんだろうか、それともただ伝えたいんだろうか?」
「伝えることと、変えようとすることを、混同していないだろうか?」
「私は、自分の感情を丁寧に届けているだろうか?」
気づきのことば
- 「変えようとすると、伝わらない」
- 「伝えるだけで、十分なこともある」
- 「共存には、尊重と手放しの両方が必要」
◆ 終わりに
誰かに“わかってほしい”と願う気持ちは、きっと誰にでもあるもの。 でも、それがいつのまにか「変えてやろう」という思いに変わると、 関係は少しずつ、こじれていきます。
変わらない相手を責める前に、私はまず、ちゃんと伝えていただろうか? その問いが、境界を穏やかに引き直してくれる気がしています。
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