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【Python×Discord】API活用術:ユーザーデータ&メッセージデータの収集とプライバシー保護ガイド

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前回の記事では、PythonとDiscord APIを活用して、サーバーの基本的な情報やユーザーに関するデータを取得する方法について解説しました。

前回記事:【Python×Discord】 APIの活用法!カスタムボットでコミュニティを活性化

今回の記事では、その知識をさらに発展させ、ユーザーデータに加えてメッセージデータの収集方法にも焦点を当てます。具体的には、サーバー内のメッセージ内容や送信者情報を取得する方法を、Pythonの実装例を交えながら解説し、データの安全な管理とプライバシー保護についても詳しく紹介します。データの収集と取り扱いにおける最新の注意点を押さえつつ、実践的なスキルを身につけることができる内容です。ぜひ今回の記事を通じて、より高度なデータ管理技術を学び、Discord APIをさらに深く活用していきましょう。

Pythonでプログラミングを始めたい方は、こちらを参考にしてみてください

Discodeって何?

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データの収集とプライバシー保護について

Discord APIを使用して、ユーザーデータを収集する方法について説明します。ただし、Discordではプライバシーとセキュリティの保護が非常に重要視されており、ユーザーデータの取り扱いには慎重さが求められます。ユーザーデータの収集や使用には、Discordの開発者向けポリシーに従い、適切な許可と制限を守ることが必要です。

Discord 開発者ポリシー(要点のまとめ)

  1. ユーザー情報の取得
    Discord APIを使ってユーザーの基本的な情報(ユーザー名、IDなど)は取得できますが、プライバシーを守るために、敏感な情報(パスワードや個人データ)は取得できません。また、13歳未満のユーザーの情報を取得することも禁止されています。
  2. メッセージ情報の取得:
    Discord APIを使ってチャンネル内のメッセージを取得することは可能です。ただし、取得できるのは特定のチャンネルやサーバーでの公開メッセージに限られ、プライベートメッセージやDMの内容を取得することはできません。
  3. データの収集目的と使用:
    APIで取得したデータは、あなたが開発したアプリケーションの機能を実行するためにのみ使用することができます。たとえば、ユーザーの許可なしにデータを販売したり、広告のために使用したりすることは禁止されています。
  4. データの取り扱い:
    APIで取得したデータは、取得したそのままの状態で使用しなければなりません。個人を特定できない形に変えることは可能ですが、データを無断で再識別したり暗号を解読したりしてはいけません。
  5. トレーニングや機械学習の制限:
    Discordメッセージの内容を使ってAIモデル(ChatGPTのようなもの)をトレーニングすることは、Discordの許可がない限り禁止されています。

ユーザーデータとメッセージデータの収集について、今回は問題なさそうなのでやっていきましょう

メンバー情報の一括取得

Discord APIを使用して、コミュニティ(サーバー)に参加しているメンバー情報を一括で取得するには、discord.pyを使い、サーバーのメンバーリストを取得することができます。これには、ボットがサーバーで適切な権限(特に「メンバーの表示」権限)を持っている必要があります。

Pythonコードでメンバーを一括取得

以下のコードを使用すると、サーバー内のメンバー情報を取得し、各メンバーの名前やIDなどを一覧表示できます。

ポイント

  1. intents.members = True は、サーバーのメンバー情報を取得するために必須です。Discord Developer Portalでボットの設定から「Privileged Gateway Intents」の「SERVER MEMBERS INTENT」を有効にする必要があります。
  2. guild.fetch_members(limit=None) は、サーバー(ギルド)の全メンバーを一括で取得するメソッドです。limit=None を指定することで、制限なく全てのメンバーを取得します。

出力例

このままでは、ターミナルに出力されるだけなので使い勝手が悪いです。

なので、CSVファイルへ保存を行います。

CSVファイルへの保存

取得したメンバー情報をCSVファイルに保存するためには、Pythonの csv モジュールを使用することができます。以下のコードでは、サーバーのメンバー情報(ユーザー名とID)を取得し、それをCSVファイルに保存します。

メンバー情報をCSVファイルに保存するコード

ポイント

  1. CSVファイルの作成
    • with open('members_info.csv', mode='w', newline='', encoding='utf-8')members_info.csv というファイルを作成し、書き込みモード(w)で開きます。encoding='utf-8' でUTF-8エンコーディングを使用して、非英語文字も正しく保存します。
  2. ヘッダー行の書き込み
    • writer.writerow(['ユーザー名', 'ID']) で、CSVファイルのヘッダーを追加します。
  3. メンバー情報の取得と書き込み
    • 各サーバーのメンバーを guild.fetch_members(limit=None) で取得し、writer.writerow([member.name, member.id]) で、ユーザー名とIDをCSVファイルに書き込みます。
  4. CSVファイルの保存
    • プログラムを実行すると、サーバー内のメンバー情報が members_info.csv というファイルに保存されます。

出力例

ダダ
ダダ

CSVファイルへの保存ができたので、データの管理ができるようになりました。

次は、メッセージデータの取得を行っていきます

メッセージデータを取得とCSVに保存

Discordサーバー内のメッセージデータを取得するには、discord.pyTextChannel.history() メソッドを使用して、指定したテキストチャンネルのメッセージ履歴を取得できます。以下では、メッセージ内容を取得し、それをCSVファイルに保存する方法を説明します。

必要な権限を確認

メッセージ履歴を取得するためには、ボットに「メッセージの読み取り」権限が必要です。ボットを追加する際に、この権限が付与されているか確認してください。

Pythonコード

以下のコードでは、指定したテキストチャンネルのメッセージを取得し、そのデータ(送信者、メッセージ内容、タイムスタンプ)をCSVファイルに保存します。

ポイント

  1. チャンネルIDの設定:
    必ず CHANNEL_ID に正しいチャンネルIDを指定してください。チャンネルIDが不明な場合は、代わりにチャンネル名でチャンネルを取得する方法も用意しています。
  2. メッセージの取得数 (limit):
    channel.history(limit=5) では最新の5件のメッセージを取得します。より多くのメッセージを取得したい場合は、limit の数値を変更してください。
  3. エラーハンドリング:
    • チャンネルIDが見つからない場合には、チャンネル名で取得を試みます。どちらも見つからない場合はエラーメッセージが表示され、次のギルド(サーバー)に進みます。
    • 各メッセージの送信者、内容、送信日時がCSVファイルに記録されます。

出力例

ダダ
ダダ

メッセージデータをCSVファイルで管理できるようになりました。

メッセージデータを活用してみよう

コミュニティの会話データやユーザーのメッセージから、隠れたパターンやインサイトを見つけ出すことは、運営や改善において非常に価値があります。この記事では、Discord APIを使って取得したメッセージデータをChatGPTに読み込ませ、どのような分析が可能かをご紹介します。AIの力を活用して、コミュニティの理解をさらに深めましょう!

注意!!

AIモデルのトレーニングをする際には必ず許可を取りましょう

トレーニングや機械学習の制限:
Discordメッセージの内容を使ってAIモデル(ChatGPTのようなもの)をトレーニングすることは、Discordの許可がない限り禁止されています。

ChatGPTへ先ほど取得した、メッセージデータを渡します。

ダダ
ダダ

CSVファイルを添付
文章から感情分析をしてみて←入力

ChatGPT
ChatGPT

メッセージに対する感情分析の結果を表示しました。各メッセージの内容に基づいて、「Positive」(ポジティブ)、「Neutral」(中立)、または「Negative」(ネガティブ)という感情が分類されています。

感情分析の結果は以下の通りです。

  • Neutral(中立): 97件
  • Positive(ポジティブ): 3件
  • Negative(ネガティブ): 0件

このデータセットでは、ほとんどのメッセージが中立的な内容であり、少数のメッセージがポジティブな感情を示しています。 ​

以上のように分析をしてくれます。
このように、現在の自分が行っている内容を客観的に分析をしてくれるのはありがたいですね。
そして、このように分析をしてくれるのであれば、メッセージデータを取得することの意味が出てくると思うので、ぜひ活用をしていただきたいですね!!

まとめ

Discord APIを活用することで、サーバー内のメンバー情報やメッセージデータを取得し、それをさまざまな形で活用することができるようになりました。特に、ユーザーデータやメッセージの管理は、コミュニティの運営をより効率的に行うために重要です。しかし、データの取り扱いにはプライバシー保護やDiscordのポリシーに厳守する必要があります。適切な権限を付与し、安全にデータを管理することが大切です。

今回の記事で紹介した方法を使えば、データをCSVファイルに保存し、AI分析などに活用することもできます。データを適切に分析し、コミュニティの改善や活性化に役立ててください。

続きではデスクトップアプリ化を行っております。
よろしければこちらも参考にしてみてください

Pythonで学ぶ!Discordメッセージ取得アプリの完全解説&サンプルコードあり

ぜひ、次のステップとして、収集したデータを分析し、より良いコミュニティ運営を目指してみてください!

Pythonを学びたい方はこちらの記事を参考にしてみてください

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