今回は、複数のAPIを組み合わせてデータを取得・処理する方法や、取得したデータを加工して新たなデータを生成するテクニックを学びます。APIの基礎を習得したあなたにとって、この次のステップは、実践的なスキルを磨く絶好の機会です。この記事では、具体的なコード例とともに、実際のプロジェクトに応用できるアイデアを提案します。あなたも、自分だけのAPI活用プロジェクトを始めてみませんか?
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APIとは何か?
APIは「Application Programming Interface」の略です。簡単に言うと、APIはコンピュータプログラム同士が話すためのルールです。
APIをカフェでの注文に例えてみましょう
- あなた(ユーザー): レストランのお客さん
- キッチン(サービス): 食べ物を作る場所
- ウェイター(API): あなたとキッチンをつなぐ人
レストランで食事を注文する時、あなたはウェイターに「パスタをください」と伝えます。ウェイターはそのメッセージをキッチンに伝え、キッチンでパスタが作られます。パスタができたら、ウェイターはそれをあなたに届けます。
APIはこの「ウェイター」のような役割を果たします。
- あなた(プログラム)はAPIを通じて他のプログラム(サービス)に何かをお願いしたり、情報を取り出したりします。
- APIはそのお願いを受け取って、必要な情報を持ってきたり、指示を実行したりします。
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複数のAPIを組み合わせたデータ処理
1つのAPIから取得したデータを別のAPIに渡して、さらにデータを取得するという連携操作を行います。これにより、複数のサービスを連携させて高度なデータ処理が可能になります。
天気情報と地理情報のAPIを組み合わせる
この例では、まずIPアドレスから位置情報を取得し、その位置に基づいて天気情報を取得します。
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import requests # IPアドレスから位置情報を取得するAPI ip_info_url = 'http://ip-api.com/json/' # 天気情報を取得するAPI(仮想的なURL) weather_api_url = 'https://api.weatherapi.com/v1/current.json' # 自分のAPIキー(仮の値) api_key = 'your_api_key_here' # IPアドレスの位置情報を取得 ip_response = requests.get(ip_info_url) location_data = ip_response.json() # 位置情報を元に天気情報を取得 city = location_data['city'] weather_params = { 'key': api_key, 'q': city } weather_response = requests.get(weather_api_url, params=weather_params) weather_data = weather_response.json() # 結果を表示 print(f"都市: {city}") print(f"天気: {weather_data['current']['condition']['text']}") print(f"気温: {weather_data['current']['temp_c']}°C") |
天気予報API取得の参考記事
出力
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都市: あなたのいる場所が表示 天気: Mist 気温: 21.1°C |
ステップ11: データの整形と新たなデータ生成
APIから取得したデータを加工・整形し、新しいデータを生成する方法を学びます。これにより、取得したデータを元にレポートや通知を自動生成することができます。
APIから取得したデータを使ってレポートを作成
以下のコードでは、Hacker News APIから取得したデータを整形し、簡単なレポートを作成して表示します。
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import requests # Hacker News APIからトップストーリーを取得 top_stories_url = 'https://hacker-news.firebaseio.com/v0/topstories.json' response = requests.get(top_stories_url) story_ids = response.json() # 取得したトップストーリーのIDリストの中から上位5件を処理 top_5_stories = [] for story_id in story_ids[:5]: story_url = f'https://hacker-news.firebaseio.com/v0/item/{story_id}.json' story_response = requests.get(story_url) story_data = story_response.json() top_5_stories.append({ 'title': story_data['title'], 'score': story_data['score'], 'url': story_data.get('url', 'URLなし') }) # レポートの作成 report = "トップ5ストーリー:\n" for i, story in enumerate(top_5_stories, 1): report += f"{i}. {story['title']} (スコア: {story['score']})\n" report += f" URL: {story['url']}\n" # レポートの表示 print(report) |
出力
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トップ5ストーリー: 1. Is Telegram really an encrypted messaging app? (スコア: 145) URL: https://blog.cryptographyengineering.com/2024/08/25/telegram-is-not-really-an-encrypted-messaging-app/ 2. TIL: Versions of UUID and when to use them (スコア: 48) URL: https://ntietz.com/blog/til-uses-for-the-different-uuid-versions/ 3. Strandbeest (スコア: 252) URL: https://www.strandbeest.com/ 4. Lidl's Cloud Gambit: Europe's Shift to Sovereign Computing (スコア: 195) URL: https://horovits.medium.com/lidl-is-taking-on-aws-the-age-of-eurocloud-b237258e3311 5. Rnote – Sketch and take handwritten notes (スコア: 84) URL: https://github.com/flxzt/rnote |
プロジェクトへの応用
これまでに学んだ内容を活かし、実際のプロジェクトに応用する方法を考えます。例えば、自動化されたレポート生成ツール、複数APIを連携させたデータ集約サービスなど、具体的なプロジェクトを設計・実装していきます。
これまで学んできた内容を整理しながら次は実際のプロジェクトへ進んでいきましょう。今までのプログラミング学習のまとめを作りますので自分の学習状況に合わせて、振り返りをしてみてください。
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まとめ
今回の記事では、複数のAPIを組み合わせてデータを取得・処理する方法や、取得したデータを加工して新たなデータを生成するテクニックについて学びました。APIの基礎を理解したあなたにとって、これらのスキルは実践的なプロジェクトに応用できる重要なステップです。
具体的な例として、IPアドレスから位置情報を取得し、その位置情報を基に天気情報を取得する方法や、Hacker News APIを使ってトップストーリーを取得し、レポートを生成する方法を紹介しました。これらのテクニックは、APIを活用した自動化ツールやデータ集約サービスの構築に役立つでしょう。
これまでの学習を活かし、自分自身のプロジェクトを設計・実装してみてください。APIの力を最大限に引き出すことで、さらなる可能性が広がります。
次回は、これまで学んだ技術をどのように実際のプロジェクトに応用するか、具体的な手順を解説していきます。引き続き、あなたのプログラミングスキルを磨いていきましょう。
Pythonを学びたい方はこちらの記事を参考にしてみてください
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